昨日からアメリカで民主党の党大会が始まった。
クリントン前大統領、ヒラリー・クリントン前大統領夫人と豪華な顔ぶれであり、民主党の正式候補、ジョン・ケリーをアピールするには重要な大会である。

CNNなどでは特別報道番組を組むなど最重要中の最重要ニュースとして扱っている。
でも、日本のニュースじゃ最後の方にちょこっと出てくるだけ…。
イラクのことに関してもそうだけど、日本のニュースってあまりに国際ニュースに関心払わなすぎじゃないか？

だからこの前の選挙戦でも、たった9％の人が"外交（主にイラクと北朝鮮）が焦点だ"と思ってない。しかも恐らく9％の多くの人がイラクではなく北朝鮮に関してのことを言っているのだと思う（拉致被害者の関係で連日報道されるから）。

それに対して圧倒的一番人気は年金問題。詳しい数字は覚えてないが50％近かったと思う。そりゃ年金問題は大事だし、小泉首相のあの答弁はいただけない。

しかし外交に関してはアメリカの言いなり、家来、奴隷のようにべったりついていき、あげくの果てには自衛隊まで派遣してしまった首相の姿勢も同様、もしくはそれ以上に深刻な問題と捕らえるべきだろう。
（BSEに関してはしっかりと日本の主張をしてアメリカと対決しているところがまた興味深い）

話は元に戻るが、日本のメディアはもう少し国際ニュースにも目を向けるべきではないのだろか。昨日なんかNHKは民主党大会などの国際ニュースを差し置いて、交通事故の話を大大的に取り上げていた。三菱自動車のような欠陥隠し問題ならともかく交通事故なんてどこでも起きる。なくなった人はかわいそうだが、はっきり言ってその人たちにしか関係ないニュースだ。

それよりもたとえ他の国の選挙であっても、世界で最も力のある国（残念ながらありすぎる）の選挙である。しかも曲がりなりにも日本の"同盟国"である。

ブッシュ政権になってからというもの世界はテロの恐怖におびえるようになってしまった。特にイラクを侵略してからその傾向はますます広まっている。
これは決して他人事ではなく、日本人にも関係ある話だ。自衛隊を派遣することになってしまったし、イラクでは日本人が人質に取られるし、国内でだって駅のゴミ箱が撤去されたりした。

CNNなどの国際ニュースを見れば分かるが、世界で日本の扱いはきわめて低い。出てくるニュースの大半は経済関係である。
それはやはり日本がいまだに閉鎖的な国であると同時に、国際社会の一員という自覚を持たない日本人、そして国際ニュースよりも視聴率を稼げるニュースばかりを放映するメディアが原因ではないかと思ってしまう。