NBAに関するコラムの第2弾です。
今回はポジションに関する話です。

野球と同じようにバスケットボールにもポジションがあり、それぞれの役割というものがあります。
バスケットは5人でやるスポーツですから、基本的には5つポジションがあります。

１、ポイントガード　Point Guard (PG)

身長180～193cmぐらいの選手が多い。
最も体格が小さく、一番速い選手が務めるポジションで、基本的な仕事はボールをドリブルで運んだり、ドライブ（バスケットに向かって突っ込むこと）、他の選手のチャンスメークなどで、いわゆる司令塔の役割を果たします。
伝統的にはあまり点を取らず、アシストを多く稼ぐ選手がいいとされてますが、最近はステフォン・マーブリーなど点を多く取るポイントガードもいます。
たまに2mを超えるポイントガードもおり、その場合は体格の大きさを生かしたプレーをします。
田臥選手が務めるのがこのポジション。173cmなので、体格では勝負にならないのでスピードを生かしたプレーが求められるところです。

主な選手：ジェイソン・キッド、スティーヴ・ナッシュ

２、シューティングガード　Shooting Guard (SG)

196～203cmぐらいの選手が多いポジション。
最も花のあるポジションで、3ポイント、ドライブ、ダンクなど身体能力を生かした点取り屋が多いポジションです。マイケル・ジョーダンもこのポジションで活躍しました。
現在はパワーフォワードの次にいい選手が集まっているポジションだと思います。

主な選手：コービー・ブライアント、トレイシー・マグレイディ

３、スモールフォワード　Small Forward (SF)

198～208cmぐらいの選手が多いポジション。
5つのポジションの真ん中のポジションなので、いろんなタイプの選手が多いです。
ペジャ・ストヤコビッチのようにシュートのスペシャリストもいれば、ブルース・ボーエンのようにディフェンスのスペシャリストもいます。
最近はシューティングガードとの差がだんだんなくなってきており、SGだかSFだか見分けがつかない選手が多いようです。

主な選手：ペジャ・ストヤコビッチ、ロン・アーテスト

４、パワーフォワード　Power Forward (PF)

206～213cmぐらいの選手が多いポジション。
現在最もいい選手が揃っているポジションだと思われます。
オフェンスでは、ポストアップ（ゴール下に陣取って体格を生かしたプレー）、スクリーンロール（ガードとのコンビネーションプレー）などの攻撃パターンがあります。
ディフェンスではリバウンドやブロックなどが求められます。
昔はその名前の通り、パワーが求められるポジションでしたが、今はそれに加えスピードも必要となっています。
うまい選手もいますが、ドリブルやパスはそれほどうまくない選手が多いです。

主な選手：ケビン・ガーネット、ティム・ダンカン

５、センター　Center (C)

206～218cmの選手が多いポジション。中国人センター、ヤオ・ミンは229cmと飛びぬけてでかい。
ほとんど、ゴール下から動かず、攻撃パターンはほとんどがポストアップ。
ディフェンスではパワーフォワード同様リバウンド、ブロックなどが求められる。
非常にパワフルだが、スピードはない。速攻が続く展開だとあまり出番はない。
現在は純粋なセンターが非常に少なく、本来パワーフォワードの選手がセンターを務めることが多い。
またティム・ダンカンのようにパワーフォワードだかセンターだかよく分からない中間のプレイヤーが多い。

主な選手：シャキール・オニール、ヤオ・ミン