知人が読んだ本がなかなか興味深かった。

日本人の脳はどういう仕組みになっているかって本のようだけど、言語の部分にも触れられていて、その部分が面白かった。

その本の著者の実験によると日本人の脳は母音に反応するようにできているらしい。日本語は母音を中心とした言語（"ん"以外は母音のみか子音＋母音である）なので、小さいころから日本語を聞いていると母音に注意を払うような脳になってしまうらしい。

そのため母音に近い音の騒音（虫の音など）に過剰に反応して、騒音に対してイライラしてしまうらしい。

対して、欧米人は特に母音に反応を示すことなく、意味のあるものに反応する脳となっているようだ。だから騒音は騒音として処理するので、あまりイライラすることはないらしい。
ちなみに英語は子音を中心とした言語である。（フランス語とかは分かりませんが）

日本人が英語を聞くときに、一つ一つの単語に注意を払いすぎるということがよくあり、そのために全体として何を言っているのか理解できずに終わってしまうということがよくあるが、それもこの仕組みのせいかもなと思った。

この傾向は本人の取り組み次第で治せる癖のようなものだと思っていたが、脳がそういうふうに反応するようになっていたとは知らなかったなぁ。

あ、ちなみに母音に反応しやすいのは日本人の8割程度だそうで、全員がそういう脳になっているわけではないようだ。

ボクはテレビを見ながら、音楽を聴きながら何かをするし、騒音が気になるってこともあんまりないので、残りの2割の方に入るのかなぁ？　よく分からんが。