前から問題になっていたことだが、日本のオールスターのファン投票で異常事態が起こっている。

新聞でご覧になった方も多いだろうが、現在セリーグの先発投手の投票で1位は中日の川崎である。一般の方はあまり知らない投手だろうけど、3年前まではかなり活躍していた。

彼は元々はヤクルトにいて、3年前FAで中日に移籍。かなりの高額で（確か3年で7億とかだったかな）契約した。しかし1年目から肩痛で1軍でどころか2軍でもほとんど投げれなかった。

それなのに今回井川やムーア、伊良部といった投手を差し置いて選ばれるなどとても考えられないことである。しかも川崎がいるのは中日であり、巨人や阪神のような超球団でもなければ、彼自身が清原のように人気選手というわけでもない。明らかにこれは異常事態である。

この事件に比べるとあまり議論されていないが、セリーグの野手はすべて阪神の選手で占められている。まぁ、今年の阪神の快進撃を続けている。それに貢献している選手は多い。冷静に判断しても半分は阪神の選手になるだろうが、全員とはこれも異常事態である。

それに対してメジャーはまともである。組織票が行われている形跡がない。

メジャーのファン投票は全世界からインターネットでできる。日本の野球でもできるのだろうが、やるのは日本人だけだろう。つまりメジャーのファン投票のほうが多くの人が投票しているのである。それなのに日本の投票数1位の今岡は134万票（まぁ彼は選ばれるべき選手だが）、メジャーの1位のソリアーノは88万票。

これは日本でいかに組織票が多いかを示している。日本じゃアスリートはタレントのように扱われているのはほんとに悲しい。アメリカのほうじゃちゃんと活躍した選手には敬意を払って投票し、活躍していない選手なんかには投票したりしない。それに組織票を防ぐシステムも整っている。