今日はイギリス人の友人と会ってきた。
彼もボクと同様アンチW（ジョージ・W・ブッシュ）なので選挙の結果にはかなり落胆していた。

んまー、彼の場合は落胆っつーより怒ってたかな。ボクの場合は怒りっつうより"理解できないよ"という気持ちのほうが強かった。

彼が言うにはブッシュが勝ったのは多くのアメリカ人が宗教心からブッシュに投票したからではないかということだ。これは朝日新聞やCNNでも報道されていることだが、今回の出口調査では投票した理由に道徳的倫理を挙げる人がもっとも多かった。

道徳的倫理。何のことかさっぱり分からない言葉だが、要するに宗教心である。
無宗教の日本人には非常に理解しづらいことだが、ブッシュ大統領の行いは多くのキリスト教徒から共感を得ている。

中絶反対。同性愛結婚反対。幹細胞研究反対。まぁ主なところではこんなところだろうか。

日本人で無宗教のボクにはまったく理解できない感情だが、宗教心の強い人は死後のことを真剣に考えているらしい。現世で宗教の教え（キリスト教で言えば聖書、イスラム教で言えばコーランか）に従ってないと、死後幸せになれない（要するに天国にいけないと）と本当に信じているらしい。

そのため現世のことよりも、宗教的な観点から大統領を選んだのではというのだ。これはボクの友人だけが言っていることではなく、CNNでも報道されている。

しかし友人が言うように他人を殺したり、金持ちを優遇することがキリスト教の教えとはとても思えない。

それになぜそこまで死後にこだわるのだろう？　死後のことなど誰にも分からないだろうに…。少なくとも生きている間は。
もし死んだときに今までやってきたことが無駄だったと分かったらどう思うのだろう？

まったく分からない死後のことのために、今確実に目の前にある現世のことを犠牲にするのはまったく理解できない。
日本も創価学会があるからなんとも言えんが、アメリカには政教分離という考え方がないようだ。